熊野街道

信達宿の野田藤

 

 

 

 

 

花々の噂が賑わう頃です。420日の遊歩楽会は泉南の春の風物詩といわれる熊野街道・信達宿の藤まつり「野田藤」へとのことなので、ワクワクしながら参加しました。

樽井駅からバスに乗り大苗代まで。そこから徒歩で国史跡・海会寺跡に到着。丁度12時過ぎでした。広々とした跡地は爽風で桜の花片が舞う素敵な空間。ピクニック気分のランチタイムとなりました。楽しい時を過ごし、海会寺跡の礎石や石垣を見て、一岡神社では知恵を授けて下さるとの由で丁寧に祈願しました。

文化財センターは休館日のため歩を進め、信達宿本陣跡の見学です。御成門は建て替えのため無くなっていましたが、長屋門は当時のまま健在。庭も美しく屋内には宿割り表も保存され、狩野探幽の掛軸や家紋入りの重箱なども置かれ、たくさんの物を受け継いで守って行かねばならない、というのも大変なお仕事だと思います。

そのあとは楽しみにしていた野田藤、大阪の野田が元だそう。町屋の中にあるとのことでしたが、門の上や塀の上にも覆い被さるような藤、藤でした。先の当主の方が鉢で育てた野田藤を、昭和51年に庭に植え替えたのが見事に成長し、30b四方の棚に四万房を超える花房を付けているそうです。頭上から陽が射し込み顔も紫色に染まりそう。

階段を上がり台の上に立つと紫の雲の上に乗っているような気がして、ちょっとお洒落をした時のような嬉しい気分になりました。中庭でコンサートを聞いた後、大樹に抱きついて藤の精から氣を頂きました。大きな木の短冊に「この藤を訪ねる人に安らぎを、去り行く人に幸せを」と書かれてあり、正にその通りの気持ちでした。

表に出て藤の前で会長がパチリ。皆 最高の笑顔です。あとは街中をブラブラ歩きでJR和泉砂川駅に到着、流れ解散となりました。史跡巡りも楽しかったけれど藤の花は圧巻の美しさでした。濃い目の紫色が目に焼き付いています。お世話になりました皆様有難うございました。                  ( 羽木 敬子さん )より

 

 

 

 

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